ダイヤモンドを化学する

導電性ダイヤモンドに着眼

1797年、ダイヤモンドは炭素のみで構成されていることが発見されて以来、炭素原子からダイヤモンドを製造する試みが始まりました。合成ダイヤモンドは、その高い硬度を活かし工業や医療用途など多くの製造現場の様々な場面で活用されています。
近年、本来優秀な絶縁体であるダイヤモンドにボロンをドープする(注1)ことで「電気を通す」こと、つまりダイヤモンドを電極(注2)として使用することが可能となりました。
高い硬度や屈折率、熱伝導性、化学的安定性を有するダイヤモンドに導電性が付与されたことより、様々なイノベーションを生み出すことが可能になりました。導電性ダイヤモンドは電気化学の可能性を無限に広げる素材です。

時代が求める究極の素材

世界的な半導体需要の増大、複雑化する自動車や電子部品の加工プロセス、急ピッチで進むビル建設や油田採掘、より高速処理が求められる次世代コンピューター、更には幅広い製造分野での代替品や環境負荷低減に貢献する技術としてダイヤモンドの可能性が注目を集めています。
中でも、有機物合成や電解、各種センサーといった電気化学の可能性を広げるダイヤモンド電極の応用範囲は広く、導電性ダイヤモンドの実用化に向けた研究が後押しされることになりました。

ダイヤモンドを化学する

ダイヤモンド電極は、金属などの電極材料と異なり、用途に応じた成膜が可能です。ダイヤモンドの化学的安定性を活かし、廃棄物を伴わないクリーンテクノロジー、有機物合成や各種センサーといった電気化学の可能性を広げる次世代技術です。
ダイヤモンド電極の受託成膜や量産が可能な企業は世界でも数社しか存在しません。

グリーンケミストリーをドライブさせる

「導電性ダイヤモンド」は、果てしない潜在力を持つと同時に、廃棄物はゼロという特性を有します。そのため、導電性ダイヤモンドは医療現場でのオゾン水生成、食材廃液処理、繊維廃液処理分野で活用され始めています。シリコンに変わる次世代の半導体の本命と目されていることも忘れるわけにはいきません。
DIAMの最大の強みは、導電性ダイヤモンドの製造技術の高さです。導電性ダイヤモンド技術で、グリーンケミストリーをドライブさせる。それが私たちのビジョンです。
注1.ボロンをドープする:ホウ素を添加すること
注2.電極:電界をつくったり電流を流したり電気信号を取り出したりする導体。
注3.成膜:対象物に薄い膜をつける技術。精密機器から半導体デバイスまで様々な分野で用いられる技術で、光制御、耐熱用途、半導体製造用途などで用いられる。
注4.研究:DIAMの前身である株式会社MPS(代表:高橋善則氏)による研究及び同社と松尾産業(代表:松尾尚樹氏)との共同研究を含む。
小谷社長
DIAM株式会社

代表取締役社長

小谷 和也