2023.12.22
電極による脱色スピードの違い─YouTubeに動画を投稿しました。
本日、上動画2本を公開いたしました。
今回はダイヤモンド電極を用いた電気分解について紹介いたします。
ダイヤモンド電極は、他の電極では分解できない物質を電気分解することができます。
動画はその事例です。
ダイヤモンドは他の電極材料に比べ酸素が発生し難く(酸素発生過電圧が高い)、水の電気分解以外の電解反応が進行しやすいという特徴があります。特徴を利用した例にダイヤモンド電極によるオゾン水の生成が挙げられます。
更に、ダイヤモンド電極を用いた水の電気分解ではオゾンよりも強力な酸化力を持つOHラジカルを生成することができます。
ダイヤモンド電極は化学的に安定なため、生成されたOHラジカルと反応し難く、OHラジカルを無駄なく有機物の酸化に使用することができます。
電気分解によって生成されたOHラジカルやオゾン、その他各種の酸化剤が有機物をCO2まで分解し、脱色が進行します。メチレンブルーの脱色もこの機序で進行していると考えられます。
ダイヤモンド電極によるOHラジカルやオゾンはすぐに分解してしまうので長時間の保存は出来ませんが、環境に放出される危険性が少ないという利点もあります。
DIAMでは、各種抵抗や用途に応じたダイヤモンドの成膜を行っております。
試作から量産、成膜関連機器の販売まで承っておりますので、是非ご相談下さい。
炭素電極との比較実験で使用したセルは
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より購入できます。